スキャンダルCPI一服でZAR売られる(2016年5月18日)

本日夕刻発表となった南アフリカの4月の消費者物価指数は前年比+6.2%と前回6.3%から低下

スキャンダルCPI一服でZAR売られる(2016年5月18日)

財務相スキャンダルCPI一服で南アランド売られる

本日夕刻発表となった南アフリカの4月の消費者物価指数は前年比+6.2%と前回6.3%から低下、この数値は事前予想通りでしたが南ア中銀への利上げ圧力が和らぐとして南アフリカランドは弱含んでいます。
南アフリカでは危機的な旱魃による食料価格の高騰の影響でインフレが深刻化南ア中銀は昨年7月から4回にわたり政策金利を7%にまで引き上げ、インフレ鎮静化を図ってきました。明日19日に南ア中銀は金融政策決定会合を開催し政策金利を発表しますが、未だインフレターゲットの3-6%には収まらないものの、その水準に近づいてきていることから、今回は政策金利を据え置く公算が高いものと思われます。

ただ、南アフリカランドはCPI発表前から売られており背景としては同国のゴーダン財務相が国税庁長官時代にスパイ部門設立に関与した容疑で逮捕されると報道されていることが主たる原因です。同財務大臣は無実を主張しています。
南アランドは対ドルで前日比1.9%下落、15.83レベルでの取引、対円でも1.6%下落して6.91近辺で取引されています。資源価格の回復とともに年初来徐々に値を上げてきた南アフリカランド(対ドルは)5月に入り6月3日に発表されるといわれているS&Pによる同国の格下げの噂、財務相スキャンダルなどで反落に転じています。

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