NZ/円、短期は揉み合い。中期トレンドは“NZ弱気”変わらず。
今週は注目されるNZの経済指標はなく、NZドルは対円、対ドルで低位揉み合いの流れが継続中でしたが、10日から再開された米中閣僚級通商協議では中国が米農産物などの輸入拡大の意思を示したことや、トランプ大統領が楽観的な見方を示したことが好感されて“リスクオン”の動きが強まっており、円が独歩安となる中、NZドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。
日足を見ると、67円台を中心とする低位揉み合い状態が続いていましたが、10/10に73円台に実体を置く陽線で引けており、日足の形状にやや安定感が出てきました。短期トレンドは69円台に値を戻さない限り変化しませんが、67.00-20ゾーンに強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難くなっています。日足の上値抵抗は68.50-60、69.00-10に、下値抵抗は67.40-50、67.00-20にあります。21日移動平均線は67.91に位置しており、これを若干上抜けて来ましたが、“ダマシ”となる可能性を残しています。また、120日、200日線は70.38と72.28に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れを変えていません。
直近の週足は小陰線で終えていますが、下げ余力の強いものではなく、また66〜67円台の中期的な下値抵抗も守った状態にあります。一方で、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、短・中期トレンドともに弱い状態にあることから、70円台を回復して越週しない限り、上値余地も拡がり難い状態です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は68.60-70、70.00-10に、下値抵抗は67.30-40、66.90-00にあります。31週、62週移動平均線は71.37と73.11に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化は認められません。
NZドル/円【週足】:(10/10現在31週移動平均線は71.37に、62週線は73.11にあり、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っている)
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