豪ドル/円、短期は底堅い動き。中期トレンドは“豪ドル弱気”に変わりなし。
今週は特に注目されるオーストラリアの重要指標はありませんでしたが、10日からの米中閣僚協議への期待感から“リスクオン”の動きが優勢となり、円は全面安の展開となっています。これを受けて、豪ドルも対米ドル、対円で買い戻しの動きが強まり、豪ドルは堅調な動きとなっています。一方で、ISMの景況感指数の悪化に見られるように、米景気の先行きに不透明感が増していることや、米中貿易協議も楽観視できないことから、今後も“リスクオン”“リスクオフ”の繰り返しとなる可能性が高いと見られます。
チャートを見ると、直近の日足(10/10)は73円台に実体を置く陽線引けとなり、久々に実体のしっかりとした陽線で終えています。上値を切り下げる流れからは上抜け切れていませんが、71.80〜72.00に強い下値抵抗が出来ており、72円台の足元がしっかりとして来たことから、これを足掛かりとして上値余地を探る動きに繋げています。短期トレンドは74円台を回復して引けない限り変化しませんが、72円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難く、日足の形状はやや安定的な形に変化しています。日足の上値抵抗は73.50-60、73.90-00に、下値抵抗は72.60-70、72.00-10にあります。21日移動平均線は72.97に位置しており、若干上抜けて来ましたが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は74.40と76.17に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。
直近の週足は小陰線で終え、上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、72.00-10の下値抵抗を守っており、今週はこれを支えとして反発余地を探る動きに転じています。一方で、上値を切り下げる流れには変化が認められないことや、今週の週足ベースで見た上値抵抗が73.30-40、74.00-10に控えており、これらをしっかり上抜けて越週しない限り上値余地も拡がり難い状態です。また、週足ベースで見た強い下値抵抗が72.00±10銭にあることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。31週、62週移動平均線は75.35と77.69に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ありません。
豪ドル/円【週足】:10/11現在31週移動平均線は75.35に、62週線は77.69にあり、これらを下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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