オーストラリア政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)予想
明日13時30分に豪州中銀からキャッシュレート(政策金利)が発表されます。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(9月2日14時30分現在)
現行1.00%→1.00%で据え置き予想 エコノミストのレンジ(0.75〜1.00%)
豪州中銀は、前回(8月)の会合で、据え置きを決めました。前回エコノミストは予想レンジもありませんでしたが、今回は0.25%利下げを一部エコノミストが予想しています。
大方、据え置きを予想している背景としては、雇用が堅調であり実質賃金も緩やかだが伸びていることが判断材料になっています。
一方で、利下げがあるとすれば、住宅関連の不冴えな指標、米中貿易関税賦課問題の激化及び改善が見通せないことを挙げています。豪州は対中貿易の割合が多いので、関税問題は豪州経済先行き鈍化見通しになります。
政策金利推移(2019年8月末までと9月予想値…赤い線右側)
更にエコノミストの先々見通しは下記となっており、概ね緩和継続となっています。次回利下げ予想は前回同様に11月以降との見方が多く、2020年にかけて、今後最低2回の利下げを予想しています。また予想平均は変わりありませんが、エコノミストのレンジは大幅に拡大しています。
尚、前回(8月6日開催の議事録要旨)の中銀要旨は下記になっています。
「(一部略)
今年上半期の豪州の経済成長は当初予想よりも低かった。これは家計収入の伸びが低いままの期間が長く、住宅価格下げの影響もあり、家計消費が下がったことによる。先々を見ると、豪州の成長は現在よりは緩やかに上がっていくことが予想される。豪州経済の成長シナリオの中央値は2019年に2.5%、2020年以降2.75%となっている。この見通しは低金利・最近の減税、継続的にあるインフラ整備、幾つかの地域での住宅価格安定、そして資源部門での明るい先行き見通し等に支えられている。国内での主要な不確実性は消費の見通しである。これは家計の可処分所得が伸び、住宅価格の安定が消費を支えていると予想されているにも関わらず起きている。
(雇用部分は略)
最近のインフレデータにより、インフレ圧力が経済を通して依然低いままであることが確認され、今後も予想されている。6月末期までの年率で、インフレは1.6%だった。インフレ見通しの中央値は、今後徐々に上がっていくとみている。しかし、インフレが目標値2%まで上がるには、おそらく当初の予想よりは時間がかかると思われる。インフレ見通しは2020年までは2%を少し下回り。2021年に2%を少し上回る予想である。
低金利を更に長期間維持することは、失業率を下げ、2%のインフレ目標値を達成するのに確固たるものにするため、豪州経済に必要であると予想することは理にかなっている。委員会は引き続き、労働市場の進展に注視し、持続的経済成長を支え、インフレを目標値に達成するために、もし必要なら一層の金融緩和を続ける。」
豪ドル米ドル相場はシカゴポジション194をご参照願います。
次回金融政策発表は2019年10月1日(火曜日)に予定されています。
(9月2日15:15、1豪ドル=0.6727米ドル)
オーダー/ポジション状況
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