シカゴポジション(CME)192
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年8月13日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのネットポジションはショートを7,400枚増やして62,900枚になりました。内訳はロングが6,000枚減、ショートが1,400枚増で、総枚数では4,600枚減となりました。それまでは過去2週間で33,000枚増の総枚数を積み上げ、今年5月〜6月の残高(14万5000枚〜15万1000枚)に匹敵する位でしたが、やはりポジション調整してきました。但し、ロングポジションの損切りで、ショートは積み増しており、ネットショートでは今年5月〜6月の65,000枚近くまで残高残しています。昨年の7万枚まで更に積み上げるのか、ここからポジション調整をするのか分岐点にきています。
チャートを見ると、赤い豪ドル安トレンドラインの最下限が0.6810〜20米ドルにあるので、明日の締日のNY終値で判断することになります。戻せないと、ここが抵抗線になります。
実際の相場は0.6750〜0.7020米ドルの豪ドル安トレンドラインを下抜いて終わっていましたが、8月7日の長いタクリ線の底値(0.6677米ドル)を付けてから現在はこのトレンドライン内に回帰しています。但し、0.6830米ドルにある抵抗線が強いので、ここを抜けて終らない限りは豪ドル安下での買戻し調整には入れない形になっています。
一方でトレンドライン下限を再度割ってもタクリ線の0.6677米ドル付近ではダブルボトムになりそうですので、ショートしても買戻しレベルになりそうです。従い当面は明日の締日で0.6810〜20米ドルと0.6830米ドルの抵抗線をクリアできるのかがポイントになります。下値は0.6740、0.6680米ドルの順にサポートがあります。前週同様に0.6680〜0.6830米ドルのレンジを見て、レンジブレークに気を付ける形になります。
(1豪ドル=0.6782米ドル、8月19日13:00)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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