3. ドル円、日経平均大幅続伸（2016年5月10日）

ドル円、日経平均大幅続伸（2016年5月10日）

本日の東京市場は材料難の中にありながら、ドル円は大幅続伸。

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ドル円、日経平均大幅続伸（2016年5月10日）

ドル円、日経平均大幅続伸

本日の東京市場では材料難の中にありながら、ドル円は大幅続伸。朝方の108円台前半からじりじりと上値を上げて一時108.89をつけ午後は108円台後半での取引となりました。それにつれ日経平均も349円高の16,565円で終了しています。

昨晩開催されたギリシャ問題にかかわる臨時の欧州財務相会合は同国に対する追加融資の判断は先送りしたものの24日の次回会合で債務削減の軽減方法などの合意を目指す方針で一致しました。ギリシャは7月下旬に大きな債務返済期日があるため、早期合意を目指していますが、帰趨が心配されていました。ひとまず最悪の事態に向かわない方向へ一歩を踏み出したことで市場に安心感が広がっています。

また、本日発表となった中国国家統計局が発表した中国の4月の消費者物価指数は前年同月比2.3%の上昇となりほぼ市場の予想通り、過度の中国経済悲観論に歯止めをかけたことなどから、市場もリスクオフから巻き戻しやすい環境であったといえます。
連日円高牽制発言を行っている麻生財務相は本日も衆参両院で同趣旨の発言を行っています。本日本邦で大きな経済指標発表等のイベントはありませんでした。

ドル円は日銀政策決定会合当日の高値111.88と東京休場の三日につけた安値105.55の半値108.72を回復一目均衡表の転換線（108.71）基準線（108.73）に近い水準で東京市場を終了していますが、109円には達していません。チャート的には非常に微妙な水準にありますので、今晩の海外市場で109円を上抜けて足場固めができるのか、それとも基準線転換線、上記の半値戻しのラインを前に跳ね返されるのかは注目されます。

今晩は23時から米卸売在庫の発表があります。
序盤の欧州株価指数先物はおおむね堅調に推移。

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