ユーロドル 「タカ派」FOMCで下落の後、米長期金利上昇で更に下値広げる
1日の東京市場でユーロドルは弱含み。朝方から米長期金利が上昇したことでユーロドルは午前中に一段安となり一時1.1032の安値をつけ、その後は横ばい推移。東京時間18:30現在は1.1046レベルと昨日の同時間帯と比べると100pipsほど下落した水準で取引されています。
未明のFOMC結果公表では既報の通り予想通りの政策金利の0.25%の引き下げと、予想外にタカ派的コメントが目立ったパウエル議長の記者会見の結果、ドルが全面的に買い戻される動きとなりました。
しかし、朝方にはドルの買戻しも一段落し、いったん沈静化するかと思われた為替市場でしたが、アジア時間に米長期金利が再上昇したことによりドル買いが再燃。ユーロドルは1.10台前半に下落、ドル円は109円台に乗せています。夕刻の米10年物国債利回りは2.05%とFOMC結果公表直後のスパイク高値2.06%に迫りつつあります。
ユーロドルは未明からの下げで2017年5月以来の安値を記録、今年1月以来のユーロ下落トレンドの下限1.1020に接近中。この水準はいったん止まりそうですが、下抜けた場合には下げが加速する可能性があり注意が必要です。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの動き。今晩この後20:00に英中銀MPC結果公表、20:30にはカーニー英中銀総裁会見。ジョンソン新首相の強硬策に英中銀が何らかの予防的措置をとることがあるのか注目されます。
21:30には米新規失業保険申請件数、22:45 7月製造業PMI、23:00にはISM製造業景況指数がそれぞれ発表されます。一時と逆で、米国の良好な経済指標にドル買いで反応しやすくなっている可能性があり注意が必要です。また、明日には7月の雇用統計が発表されます。
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
南アランド週報:『米利下げ観測後退と中東情勢緊迫化の二重苦で約3週間ぶり安値圏へ下落』(4/20朝)
今週の南アフリカランド円相場(ZARJPY)は、週初8.12円で寄り付いた後、早々に週間高値8.18円まで上昇しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
トルコリラ週報:『来週はトルコ中銀会合に注目。連続利上げなら一段高の可能性も』(4/20朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、ここ数週間は4.70円台を中心とした底堅い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
来週の為替相場見通し:『日米金利差に着目したドル買い・円売りが続く見通し』(4/20朝)
ドル円(USDJPY)は一時154.79(1990年6月以来、約34年ぶり高値圏)まで上昇するなど力強い動きが続いています。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2019.08.02
ユーロ円年初来安値更新(19/8/2)
昨日はドル円のレンジが2円を超え、ユーロ円は1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値を下回るなど、円を中心として大きな動きとなりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2019.07.31
ユーロドル1.11台半ば ほぼ横ばいながらわずかに上値を広げる(7/31夕)
31日の東京市場でユーロドルは1.11台半ばで横ばい推移。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。