欧州中央銀行(ECB)政策金利結果(19/7/26)

2019年7月25日木曜日:東京時間20時45分公表済

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果(19/7/26)

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果

欧州中央銀行政策金利に関する決定事項は
  
主要金利は0.0%→0.0%で据え置き
中銀への預金金利 ▼0.4%、  限界貸付金利 0.25% も据え置き

ECBの運営審議会は主要金利を少なくとも2020年上半期まで維持することを確認。
場合により、主要金利は現状水準かそれ以下になると予想しています。
(2019年7月25日木曜日:東京時間20時45分公表済)

ユーロドルの相場はECB前に1.1135〜40付近で推移していましたが、ECBが当分の間、金利水準を現行かそれ以下にするとの内容に、ユーロは2年2ヶ月振りの安値1.1102米ドルまで売られました。その後、ドラギ総裁の記者会見で将来の利下げに関する具体的内容が無かったため、早期利下げ観測が後退したことから1.1188米ドルまで反発し、1.1150米ドル絡みで引けました。

現在のユーロドルは1.1020〜1.1370米ドルのユーロ安トレンド内で推移しており、トレンド内で昨日3回目の1.1100〜10の底を付けています。ユーロは弱い状態が続いていますが、もしトリプルボトムを完成すると、暫くは1.1100が大底になり、戻り高値を示すことが多くなります。この確認は1.1260越えて終わることが必要になります。この上値までの1.1190、1.1220に抵抗線があり、ここをこなしていくことが必要になります。逆に、1.1100米ドルを切って終わると、ユーロはトレンド内の下限1.1020米ドルに向けた動きになります。

(ドラギ総裁記者会見要旨)
以下はドラギ総裁の記者会見内容に関し、箇条書きにしています。

・我々の定期的な経済分析に基づき、ECBの主要金利は据え置きを決定した。少なくともこれらの金利を2020年上半期まで、あるいは我々の中期インフレ目標に向けて継続的に下支えし確認できるまで、現状維持かさらにそれ以下になると予想している。
・我々は購入済満期債券の元本に関しては、全額再投資する意向である。そして、それは主要ECB金利を引き上げ始める日迄である。そして好ましい流動性を出来る限り長く維持していく。

・前回6月初の会合以降に入手したデータでは、経済回復を維持できる一段の雇用拡大や賃金の上昇が見られた。一方で世界経済の弱まるダイナミズムや弱い世界貿易がユーロ圏の先行き見通しに重石となっている。
更に、地政学要因、高まる保護主義の脅威、あるいは新興国の脆弱性による不確実性が長くなり、センチメントを損ねている。とりわけ製造業部門に見られている。
この環境下で、インフレ圧力は沈黙し、インフレ期待を示す指標は下がっている。それゆえ、金融状況を好ましい状態になるように確信ができ、ユーロ圏の拡大を支えられる様に、金融緩和への著しい度合いが高まり続けている。

・より詳細な経済分析をすると、2018年第4四半期に0.2%の成長拡大に続き、ユーロ圏の2019年第1四半期の実質GDPは四半期比0.4%の伸びとなった。
・入手したデータや調査では、第2、第3四半期は幾分、成長の減速が見受けられる。この主な要因は、長引く世界的不確実性の中で世界貿易の低下の影響を受けている。とりわけユーロ圏では製造業に影響を受けている。
同時に、サービスや建設部門の活動水準は活発であり、労働市場は改善している。先をみると、ユーロ圏の拡大は、好ましい金融状況、一段の雇用改善や賃金上昇、緩やかなユーロ圏の財政拡大に支えられて、続くと見られる。

・ユーロの成長見通しを取り巻くリスクは依然下方である。これは地政学リスクに関連して長く続く不確実性、保護主義の高まる脅威、新興国の脆弱性である。
・ユーロ圏のHICPインフレは2019年5月の1.2%から6月には1.3%に上昇した。
・原油の先物価格を基にすると、現下のインフレはおそらく先々下がるだろう。だが、年末に向けては再び上昇するとみている。(インフレと通貨供給量に関して一部略)
・非金融企業に対するローンの年率の伸びは2019年6月の3.8%と変わらなかった。2018年9月に記録した高値からの緩やかな流れになっているが、非金融企業に対するローンの伸びは力強さを継続している。家計に対するローンの伸びも6月に3.3%で変わらなかった。緩やかな改善を継続している。全般的に、ローンの伸びは歴史的に低い銀行貸し出し金利の恩恵を受けている。

(ユーロ圏の構造改革や財政に関する項目は略)
(質疑応答は略)
出所:ECB HPから

本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(7月26日13:40、1ユーロ=1.1148ドル、121円10銭)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る