NZの6月貿易収支結果(7月24日公表分)
NZの6月貿易収支は+3.65億NZドルとなりました。予想(+1.0億NZドル)を大きく上回る数値になりましたが、5月分は当初の+2.64億NZドル⇒+1.75億NZドル、4月分は+3.83億NZドル⇒+3.75億NZドルにそれぞれ下方修正された分を加味しても実質は+2.68億NZドルの黒字ですので、予想を上回っています。
また、第1四半期は▼2.04億NZドル、第2四半期は+9.15億NZドルですので、GDPにはかなりのプラス要因になります。下図1の移動平均線を見ても、水面上にあります。
(1)NZの貿易収支(青:貿易収支、オレンジは3ヶ月移動平均線、赤はゼロ)
内訳を見ますと、NZ統計局が5月の輸出(57.44億NZドル)は過去最大となっていましたが、6月は輸出入共に大きく下がっており(下図2参照)、内容的にはあまり芳しいものではありません。これから冬場に向かうシーズン入りになりますので、例年通りに貿易赤字になるのか注目されます。
(2)2017年1月から各月の輸出(青)・輸入(オレンジ)
青い線は過去最大の輸出に置いています。
NZドル米ドル相場は貿易収支発表前に0.6700米ドル絡みで推移していましたが、予想以上の好数値にも反応せず、僅か5ピップス程度NZドルが買われ、その後は堅調な米国金利に0.67米ドル割れになっています。
現在のスポットは丁度0.6700〜10米ドルのサポートに掛かっているので、流れとしては半値戻しの0.6676米ドルと次のサポート0.6650米ドル方向になっています。もし0.6650米ドルを切ると、0.6610〜0.6800米ドルのNZドル高トレンドライン下限を伺う相場になります。上値は0.6700米ドルを維持できれば、0.6770、0.6800米ドル狙いになります。
(7月24日10時35分、1NZドル=0.6698米ドル)
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