ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、チャンネル内での上昇を考え「7.55レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.60レベル、高値が7.72レベルとチャンネル内の上昇を維持しながらも、かなり狭い値幅で動きにくそうな一週間となりました。
先週のランド円ですが、前週末の米中首脳会談で第4弾の制裁関税発動が延期されたことが好感され、市場心理がリスクオンの動きとなった事は中国が最大の貿易相手国である南アのランドにも好影響という出だしでした。しかし、上記の通り底堅かったものの上値も限定的で、延期という期待だけでは買い続けることは難しいという動きがドル円や他のクロス円と同様にあったようです。
また南アフリカ関係では先週は特段目立ったニュースは無かったことも動きが鈍くなる要因でしたが、18日には南ア中銀の政策金利決定会合があり、市場参加者のコンセンサスでは利下げに動くという見方になっています。たしかに、最近の米国や欧州を見ても世界的に緩和方向に動きやすい流れの中、南アが利下げに動く可能性は高いと言えます。
18日まではまだ日数がありますので、そこに向けては利下げ思惑がランドの上値を抑える流れになりやすいと言えますが、動きづらいという状況も続きそうです。
今週はまずランド円の週足チャートをご覧いただきたいと思います。
ランド円週足
チャートを見ると明確ですが、ランド円は昨年の高値からレジスタンスライン、もしくはその少し下の水準で着実に高値を切り下げる展開が続いています。そして、今年に入ってからも同じ傾向を続けているのですが、現在レジスタンスラインは7.80レベルを下降中です。また、昨年見てきたようなレジスタンスよりも手前で下降に転じる可能性も考えると、先週までの上昇トレンドは、そう遠くないうちに上値を抑えられる可能性が高いかもしれないという見方が出来ます。
こうした前提で、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
週明けの動きとともに、4時間足では上昇チャンネルの下限をトライしてきています。このまま本日の動きが少なくても横方向への動きとなれば、チャンネルを下抜けることとなり、その場合には6月安値と先週高値の38.2%押しにあたる7.50をターゲットにする動きとなってきます。
最近の値幅を考えてもそれほど離れているとも思えず、今週は上値の重たい流れから下げへと転じる週を考え、7.50レベルをサポートに7.70レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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