ユーロドルじり安推移
29日の東京市場でユーロドルは1.11台後半でじり安推移。
昨晩は景気低迷の目立つイタリアに対し、欧州委員会は財政規律違反を巡る「過剰財政赤字是正手続き」につながる書簡を今週送付すると報道されましたが、これにサルビーニ副首相が強く反発。EUの財政規律の撤廃が必要と発言しており、EUとイタリアの対立懸念が高まっています。
一方、6/7に辞任の決まった英国のメイ首相の後任候補にボリスジョンソン元外務相をはじめ「EU離脱強硬派」が目立ち、「合意なき離脱」の可能性が高まりつつあることもユーロの頭を重くしています。
テクニカルにはユーロドルは昨日21日移動平均線を下放れたものの本日日中は1.1150までで下げ止まり。今のところユーロ売りが強まる気配はありませんが、5/23につけた年初来安値1.1107や1.1100を下抜けると、売りが加速する可能性があります。その場合次のターゲットはトレンド下限の1.10台前半、そして17年安値1.0341から18年高値1.2555までの上昇の76.4%戻し1.0864等。上方向は上記21日線や一目均衡表の基準線が1.1185近辺です。
序盤の欧州株価指数先物は米国発のリスク回避の動きが止まらずほぼ全面安の様相。
今晩この後は米国で20:00にMBA住宅ローン申請件数の、23:00にはリッチモンド連銀製造業指数の発表がそれぞれ予定されています。
ユーロドル日足
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