A$シカゴポジション(2019年5月14日現在)

米中貿易問題で、豪州最大の貿易取引国である中国へのダメージをそのまま受け継ぎ、豪ドル売りとなった

A$シカゴポジション(2019年5月14日現在)

シカゴポジション(CME)179

シカゴポジション(CME)179

主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年5月14日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル


シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴの豪ドルのポジションはネットショートを7,000枚増やし64,000枚としました。米中貿易問題で、豪州最大の貿易取引国である中国へのダメージをそのまま受け継ぎ、豪ドル売りとなった格好です。総枚数では675枚増加しかありませんので、ロングの手仕舞い、ショート積み増しとなっています。

下のチャートを見ると、終値ベースでは赤い線の豪ドル安トレンドライン下限で止まりましたが、その翌日以降は0.6930米ドルを割り、サポート切れになっています。明日が締日ですので、21日NY終値で0.6930米ドル以上ならザラバの下抜けはまだ騙しの可能性を残しています。朝方に豪州選挙で不利が伝えられていた与党が勝利したことで0.6920米ドル付近まで買い戻されています。明日どうなるか注目されます。

実際の相場は、今週も0.6915〜0.7165米ドルレンジの豪ドル安トレンドラインを形成しています。先週木曜日にラインを下抜き、金曜日に0.6860米ドルの底値まで下がりましたが、今日はトレンドライン下限まで戻しています。もしこのままの水準を保って終わると、先週の下抜けが騙しになる可能性がでてきます。このトレンドライン間の0.7000〜10米ドルに強い抵抗線あるので、ここを越えると騙しの確認になります。当面はトレンドライン下限に沿って推移する展開になりそうです。逆に下値は0.6860米ドル以下の新底値を更新していくと、今回の戻りが単なる選挙の突発材料だけだったことになります。
シカゴがショートポジションを膨らませてきたので、今週の攻防が重要になります。先々にショートカバーが入るのか、ショートキープしながら、底値をトライするのか明日の締日ポジションが重要になります。尚、下値サポートは0.6860の他、0.6830、0.6750米ドルにあります。上値は0.6960、0.7010米ドルに抵抗線があり、後者が重要です。
(1豪ドル=0.6920米ドル、5月20日14:30)

シカゴポジション(CME)179 2枚目の画像

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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