オーストラリア 4月失業率結果
4月の豪州失業率は、就業者数が予想を上回り、失業率は0.2%悪化しました。季節的に例年4月の就業者数はあまり芳しい数値ではありませんが、実際の内容はさほど悪いとは思えません。
就業者数 失業率
さて就業者数からみていくと、
4月の就業者数は前月より2.84万人増で、予想(1.5万人増)を上回りました。3月は前回+2.57万人⇒+2.76万人と小幅上方修正されており、この分を加味すると今回は実質+3.03万人となり、エコノミスト予想レンジの上限近くになりました。内容的には、フルタイムが減少し、パートタイムが増加しているので、一見あまり良くないかもしれませんが、前回3月のフルタイムは8,798,300人が上記では8,799,000人に700人上方修正されています。毎月ほぼこの上方修正パターンを繰り返しています。
また失業者の分析は
4月の失業者は21,200人増加しました。内訳はフルタイム希望が16,600人増(3月は15,100人増)となりました。失業率は3月5.1%(←5.0%から改定値)⇒5.2%で悪化しました。就業者が毎月増加している中で、失業率が悪化しているのは今まで職探しをしていない人が増えていることが解ります。また労働参加率は0.1%改善し65.8%となっています。
月間全労働時間は250万時間増加(3月は1,320万時間増)し、17億8850万時間となりました。また、前回3月の総時間は17億8540万時間でしたので、4月分は実質310万時間の増加となっています。
失業率は上図となり、赤い線(5%)を越えていますが、職探しの人数増の影響と思われます。
豪ドル米ドル相場は、発表前に0.6920〜22米ドル付近で推移していましたが、失業率悪化とフルタイム就業者減で豪ドル売りとなり、瞬間0.6893米ドル付近まで売られ、現在0.6915〜18米ドルまで買い戻されています。
昨日時点で0.6920〜0.7120米ドルだった豪ドル安トレンドラインをヒゲだけ下抜いた形になっています。今日のNY終値で0.69豪ドル以下にて終了すれば下抜きになります。この場合は年初の下ヒゲ狙い(底値)で、0.6830、0.6745〜50米ドルのサポートをトライする可能性が高まります。
上値は0.6980、0.7010米ドルに抵抗線ありますが、少なくとも終値で0.6930米ドル以上で終わると戻り余地を残します。
上記の内容では豪ドルをどんどん売る材料とは思えませんので、まだ騙しになる可能性を残しています。ショートしても手仕舞いはしておいた方が良いかもしれません。
(1豪ドル=0.6918米ドル、2019年5月16日11時20分現在)
オーダー/ポジション状況
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