ユーロ圏第1四半期GDP速報値の予想(19/4/26)

発表予定は日本時間4月30日18時です。

ユーロ圏第1四半期GDP速報値の予想(19/4/26)

ユーロ圏第1四半期GDP速報値の予想

ユーロ圏第1四半期GDP速報値の予想

(今回発表予想)4月26日9時現在

来週火曜日の30日にユーロ圏の1Q・GDPが発表されます。
エコノミスト予想では前期比で4Qの0.2%が1Qは0.3%にと小幅上昇しますが、前年比では5期連続の減少予想になっています。また、予想レンジ幅が狭いので米国GDPほど上下にブレない予想になっています。

ユーロ圏第1四半期GDP速報値の予想 2枚目の画像

(上)GDP推移(前四半期比ベースと3四半期移動平均線:1Q予想値を加味)
(下)GDP推移(前年比ベース:1Q予想値を加味)

さて、欧州中銀(ECB)はかなり先行き経済の悪化懸念を表明していますが、ECBスタッフの2019年GDP見通しは1.1%、2020年1.6%です。世界的に先行き経済が悲観的だった時期(1Q)のGDPがエコノミストの予想通り、もしくは予想以上となり、3月央以降から明るさが見えてきた現在の状況を勘案すれば、年間通してECB見通し以上のGDPに収まる可能性も出てきます。その意味で、このGDPは2Qの通貨ユーロの行方を占う指標になりそうです。

ユーロドルの相場は、4月24日に2017年6月以来の1.1150米ドル割れになっています。2017年5月〜6月時点の底値が1.1110〜20ですので、当面はこのラインがサポートとして有効です。
2019年になってからのユーロ安トレンドラインは1.1090〜1.1380米ドルを形成しています。来週以降もこの中で推移していくと思われます。
もしトレンドライン下限を下抜けた場合は1.1010〜20米ドルに次のサポートがあります。上値はトレンドライン内の1.1200〜10、1.1270米ドルに抵抗線が控えています。
(4月26日10:00、1ユーロ=1.1130米ドル、124円36銭)

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