NZ弱気。一段の下落リスクに注意。
4/17に発表されたNZ第1四半期CPIが予想を大きく下回ったことを嫌気して下落に転じたNZ相場は、その後も反発力が鈍く上値を切り下げる流れに変化が認められません。また23日に発表されたオーストラリアの第1四半期CPIも市場予想を下回ったことから豪ドルが急落しており、NZドルはこれに連れ安となり、対米ドル、対円で一段安となっています。世界経済の鈍化傾向が見られることや、新興国通貨が下落基調を強めており、ファンダメンタルズ面での不安はないものの、先行きの利下げの可能性にも警戒されており、NZの反発力を鈍くしているようです。
チャートを見ると、日足は4/15に付けた75.96を戻り高値として上値を切り下げています。この間に、4/18の陰線が75円割れで終えて下値リスクが点灯、さらに23日の陰線が74.50割れを見て短期トレンドが“NZ弱気”に変化しています。74.00±10銭に日足、週足ベースで見た強い抵抗があり、何度か押し戻される可能性も高いポイントですが、値動きの中ではこれを下抜けており、日足、週足ともに形状が悪化していることから、一段の下落リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は74.20-30、74.70-80に、下値抵抗は73.60-70、72.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.15、75.62、75.04に位置しており収束中のこれらをしっかりと下抜けて、新たな下落トレンド入りの可能性が高くなっています。73.50割れで終えた場合は72円方向への一段の下落リスクが生じます。
一方直近の週足は陰線引けとなり、下値を切り上げて来た流れから若干下抜けて越週しました。さらに今週は週初から続落しており、週足の形状が一段と悪化して下値リスクが高い状態にあります。週足ベースで見た強い下値抵抗が74.00±10銭にありますが、これを割り込んで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。今週の週足の上値抵抗は74.30-40、75.10-20に、下値抵抗は74.00±10銭、73.00-10にあります。31週、62週移動平均線は75.23と75.56で収束していますが、これらを大きく下抜けた位置で推移しており、中期トレンドは新たな下落トレンド入りの可能性が点灯しています。76円超えで越週すれば下値リスクが軽減されますが、77.50超えで越週しない限り、“NZ強気”に転換しません。
NZ/円【週足】：（4/24現在31週移動平均線は75.23に、62週線は75.56にあり収縮中の両者を下抜けて下落幅拡大に繋がっており一段の下落リスクが点灯中）
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発表予定は日本時間2019年4月26日AM7時45分です。
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