ドル円じり安、株続落(2016年4月26日)

本日の東京市場では日銀の追加緩和策への過度な期待が後退し、日経平均は朝方から下落、

ドル円じり安、株続落(2016年4月26日)

ドル円じり安、株続落

本日の東京市場では日銀の追加緩和策への過度な期待が後退し、日経平均は朝方から下落、ドル円も111円台前半からもみ合いながらじり安の展開となりました。東京時間終了後は110円台後半での推移。日経平均は後場やや値を戻しましたが、86円安い17,353円で終了しています。

日中は日銀の金融緩和に関して、「先手を取りたいなら今回やるべき」(本田内閣参与)「少し様子を見たほうがよい」(中原元日銀審議委員)などさまざまな意見が飛び交っていました。現状今回の追加緩和を予想する向きが55-60%、マイナス金利導入から未だ3ヵ月しか経過しておらず、経済への金利の波及速度を考えれば常識的にはもう少し様子を見てもよいのではないかと思われるのですが、景気底上げのため、また、市場の期待を損なわないために追加緩和は実施されると考える向きも多いようです。

今週に限ってはFOMCの無風がほぼ確実視されていることもあり、FOMCより日銀金融政策決定会合が注目される不思議な?現象が起こっています。ECBは先週「効果を見極める」と追加緩和期待に市場予想通りながらゼロ回答しており、日銀も同様の判断を下す可能性無きにしも非ずです。しかしECBのように事前に追加緩和無しのコンセンサスができていたケースと違い今回は先週末来、急速に「大規模緩和」を織り込んでいるだけにその場合のマーケットへのインパクトも気になるところです。今回も日銀の決定が何であっても、市場がいろいろな理屈でへそを曲げる可能性が高い状況になっていると考えられます。

本日本邦で重要な指標の発表はありませんでした。
序盤の欧州株式市場は概ね上昇して始まっています。
今晩は米国で耐久財受注(21:30)、消費者信頼感指数(23:00)等の発表があります。
また本日より26-27日でFOMCが開催されます。(結果公表は27日27:00)

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