ニュージーランド2018年第4四半期GDP結果
昨日21日早朝に公表されたニュージーランドの第4四半期GDPは上記の通りとなりました。
NZのGDPは前期比ベースはエコノミスト予想通り、前年比では下回りました。
前期比で同じ伸びで、前年比で下がっているのは昨年12月期が上方修正されたためです。
従いまして、全く予想通りの数値と捉えて構わないと思います。
内容は、
小売を含めたサービス部門が前期比+2.5%、
輸送関連が+3.2%、
建設関係が+1.8%
となっています。
16部門中10部門がプラスで、大きなマイナスは芸術・レクレーション関係、製造業、農業等の順になっています。
NZのGDP推移(棒グラフ:前期比、折れ線グラフ:前年比)出所:NZ統計局
上図はNZ統計局作成の前期比・前年比ベースGDPです。年率ベースの折れ線(オレンジ)と前期比ベース(紺の棒グラフ)です。年率ベースを見ると右肩下がりになっています。
(棒グラフ:前期比、折れ線グラフ:前年比)、出所:NZ統計局
上図は実質可処分所得の推移を表したグラフです。年率では2016年以降所得の伸びが引き続き下降線を辿り、遂に前期比ベースではマイナスになっています。内容的にはよくありません。
相場は米FOMC前に0.6840〜45米ドル付近で推移していましたが、FRBの年内の利上げ見送り内容に0.6920米ドルまで急伸し、その後に発表された、NZのGDPを受けて0.6870米ドルまで反落したものの、内容的には予想通りでしたので、時間掛けて0.6938米ドルまでの高値をトライしました。現在は0.6890〜95米ドルまで小反落しています。
週初にコメントした0.6730〜0.6910米ドルの3角保合いはヒゲだけ上抜けた格好になっています。今現在0.6910付近の高値は変わりませんので、今日以降の終値で0.6930以上となれば、上抜けが確認できます。もしここを抜けると0.6970のダブルトップ、0.7050米ドル方向へのトライになります。逆に0.6870〜80米ドルのサポートを切ってくると、まだ3角保合いの収斂が続きそうです。
(3月22日16時45分、1NZドル=0.6892米ドル)
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