ユーロドル 祝日中乱高下の後横ばい推移
週末の東京市場でユーロドルは1.13台後半で方向感無く推移。
本邦祝日の昨日未明に米FOMCで経済・金利見通しが大幅に下方修正され、米国において今年の利上げが行われない見通しとなったことから、ユーロドルはドル売りが強まり、20日に安値から100pips以上上げて一時1.1450に迫る勢いとなりました。
しかし、昨日海外市場では米国債利回りがやや上向いたこと、フィラデルフィア連銀景況指数等の米景気指標が改善しやや安堵感が広がったこと、米株価指数が軒並み上昇したことでドルが買い戻される動きとなり、一時FOMC結果公表前の水準に全戻しし、1.1343の安値をつけました。その後は方向感を失い東京時間16:30現在は1.1380-85レベルでの取引です。
EU首脳会議は今朝方、英国のEU離脱を最低4/12まで延期することを認めました。これは英国側が求めていた6月末までの延期を大幅に短縮したうえ承認したもので、3月中に英議会で離脱協定案を再度採決して可決することができない場合には4/12までに「合意なき離脱」かEUからの離脱の中止ないし長期の延期の決断を英国に迫る内容です。
EU27か国の首脳はこれ以上英国の離脱問題に振り回され時間を割くことを避けたいとの雰囲気に傾いており、再び「合意なき離脱」の選択肢が見え隠れしています。
一方で当面の危機を回避したことでのポンド、ユーロ等の欧州通貨に買い戻しもでており、離脱問題の今後の展開は現状の相場には織り込みきれていない状況です。
テクニカルにはユーロドルはFOMC後に一時一目均衡表の「雲」を上抜ける動きとなったものの、その後の下落で「雲」の中に入って再び90日線絡みでの推移となっています。
FOMC、EU離脱期日延期という大きなイベントの終了で、次の材料探しとなることを前提に考えれば、これからしばらく上下幅の広がる「雲」の中での推移が続きそうです。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。この後17:30に3月のドイツ製造業PMI19:00にはユーロ圏の製造業PMIの発表があります。
追記:17:50
17時台に発表されたフランスとドイツの製造業PMIが予想外の悪化を見せたためユーロドルは急落、1.1289の安値をつけて1.13前後で推移しています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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