NZ/円、短期はNZ強気の流れ。78円はまだ壁。
3/21に発表されたNZ第4四半期GDPは前期比+0.6%、前年比+2.3%となり、経済の堅調さが窺われる内容となりました。為替相場はこれを受けて0.6950超えトライ、77円超えトライの動きが強まりましたが、上値を追い切れずに発表前の水準まで押し戻されています。米FOMCで年内の利上げが見送りとなり、長期金利が低下傾向を強めていることや、世界経済の先行きに不透明感が増していることから、景況感の良いNZドルも積極的な買いに繋がっていません。
日足チャートを見ると、年初から下値を切り上げる流れを維持していますが、76.60-80ゾーンにある強い上値抵抗をクリア出来ずに押し戻される毎日となっています。現状は下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの可能性に繋げていますが、75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに74.50割れを見た場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は76.70-80、77.10-20に、下値抵抗は75.90-00、75.00-10、74.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は76.02、75.32、75.10に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、強い上昇エネルギーも感じられず、78円台で終えるまでは下値リスクを残します。
一方の週足チャートは陽線で切り返して続落を食い止めています。下値抵抗を切り上げる流れを維持していますが、76.30-40の週足の抵抗を実体ベースで上抜け切れておらず、急伸にも繋がっていません。今週の週足の上値抵抗は76.30-40、77.70-80に、下値抵抗は75.50-60、75.00-10、74.00-10にあります。75円割れの越週で下値リスクが点灯、74円割れで越週した場合は72円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に76.50超えで越週した場合は、来週以降も上値余地を探る動きが継続します。さらに、可能性がまだ低いと見ますが、78円超えで越週した場合は下値リスクが後退して一段のNZ上昇に繋がり易くなります。31週移動平均線は75.06にあり、短期トレンドをサポート中です。また、62週線は75.94にあり現状はこれを上抜けた位置で推移していますが“ダマシ”となる可能性を残しています。
NZ/円【週足】
(3/21現在31週移動平均線は75.06にあり、短期トレンドは強気を維持。62週線は75.94にあり、上抜けているが“ダマシ”となる可能性がある。)
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