オーストラリアドル週報(2019年3月第3週)

豪ドル/円、揉み合い状態続く。77.50割れで短期トレンドに変化。

オーストラリアドル週報(2019年3月第3週)

豪ドル/円、揉み合い状態続く。77.50割れで短期トレンドに変化。

3/21に発表されたオーストラリアの2月の雇用統計は失業率が4.9%と1ポイント改善しましたが、新規雇用については+4,600人と予想の+1.5万人を下回る結果となりました。為替市場は失業率の改善を受けて上値トライの動きが強まりましたが、上値を追い切れずに小反落しています。
豪州中銀の議事録によれば、オーストラリア経済は堅調な雇用市場と消費、内需を支えとして緩やかな拡大基調を維持するとの見方を変えていません。一方で、米中貿易問題や世界経済の行方に不透明感が強いことから、当面は現状の金融政策を維持して雇用市場を支えて行くとしています。

日足チャートを見ると値幅の小さい足が連続しており、上下の抵抗を抜け切れずに揉み合い状態が続いています。短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにありますが、中期トレンドが弱く、80円台にしっかり乗せて来るまでは下値リスクへの警戒も必要です。日足は78円台の下値抵抗を守っていますが、78円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに77.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は79.20-30、79.80-90に、下値抵抗は78.40-50、78.00-10にあります。21日移動平均線は78.93に位置しており、これを上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態です。また、120日、200日線も79.72と80.46に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。

一方直近の週足チャートは陽線で切り返しましたが、上昇エネルギーの強いものではないので、79〜80円ゾーンにある強い抵抗を上抜け切れない可能性も高いと見られます。一方で、現状は下値を切り上げる流れを守っており、この週足の下値抵抗が77.90-00にあることから、これを守っている間は下値余地も拡がり難い状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は前述の79.80-80.00に、下値抵抗は77.90-00、77.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は79.89と81.47に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。

豪ドル/円、揉み合い状態続く。77.50割れで短期トレンドに変化。

豪ドル/円【週足】
(3/21現在31週移動平均線は79.89に、62週線は81.47にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)

オーダー/ポジション状況

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