オーストラリア 2月失業率結果
2月の豪州失業率は、就業者数は予想を下回り、失業率は改善になりました。
さて就業者数からみていきましょう。下記の表をご覧ください。
2月の就業者数は前月より0.46万人増で、予想の1.5万人増を下回りました。
1月の数値は前回+3.91万人⇒+3.83万人と小幅下方修正されています。
この分を加味すると今回は実質+0.38万人となります。
内容的に、フルタイムが減少し、パートタイムが増加しているのであまり芳しくはないですが、さすがにここまで失業率が下がると新規就業者の伸びも鈍化していくと思われます。
また失業者は下記のようになりました。
2月の失業者は11,700人減少しました。内訳はフルタイム希望が4,500人減(1月は2,700人増)となりました。
失業率は5.0%⇒4.9%に改善しています。
失業率は0.1%改善し、これまで失業率5%に置いた赤い線を2012年以来、下回っています。
中銀は先々4.75%までの改善をみていますが、その流れに入り始めているか注目されます。
また、労働参加率は0.1%悪化し65.6%となりました。
月間全労働時間は310万時間増加(1月は660万時間増)し、17億6990万時間となりました。
前回1月の総時間は17億6640万時間でしたので、1月分は若干上方修正され、消費には好影響となります。
豪ドル米ドル相場は、発表前に0.7160〜65米ドル付近で推移していましたが、予想下回る就業者数と改善した失業率により売買が拮抗し、発表後1時間で5〜10ピップス程度の小幅安に留まりました。しかし、その後FOMC前の持ち高調整の豪ドル売りにより0.71米ドル近くまで売られ、同水準で推移しています。
現在は新たに0.7070〜0.7160米ドルの3角保合いを形成しており、越えれば0.7210米ドル、下抜ければ0.7000米ドル付近まで押しになりそうです。中期の流れは豪ドル安ですので、上値が重くなっています。
(1豪ドル=0.7106米ドル、2019年3月21日14時25分現在)
オーダー/ポジション状況
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