米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利結果
(1)政策金利(3月20日公表済)
FFレート「2.25〜2.5%」を据え置き
(2)FOMC要旨(プレス・リリース全文)
1月のFOMC会合以降に受け取ったデータを見ると、労働市場は依然強いが、経済活動は第4四半期に、それまでの堅調な推移から緩やかになった。2月の雇用者数は変わりなく、平均ベースで堅調だった。失業率は依然低い。最近の指標では第1四半期の家計支出や企業の固定投資が減速を示している。12か月ベースでみると、インフレは下がった。主にエネルギー価格の下落による。食品とエネルギーを除くインフレは2%近くで推移している。最近の市場ベースのインフレは低く、より長期のインフレ調査ではほとんど変わっていない。
(FRBの)法的権限に則れば、委員会の目的は雇用の最大限の拡大と物価の安定である。この目標に向かい、委員会はFFレートの目標レンジを2.25〜2.5%に維持することを決定した。委員会は経済活動の持続的拡大をみている。そしてインフレは委員会の目標である2%に近付いている。世界経済、金融市場の進展、あるいはインフレを見ると、委員会は将来のFFレートの目標レンジを調整するには、これらの事象を支えていくのが適切であると決定するまでは辛抱強く待つということである。
将来のFFレートの目標レンジに対する変更のタイミングやその利率の決定に関し、委員会は、雇用の最大限の拡大と2%インフレを実現するために、現実の経済指標や予想される経済活動の状況を精査していくとことになる。この精査は幅広い分野からの情報収集を行うこと、これには労働市場の状況分析、インフレ指標やインフレ期待値、金融市場や国際経済の進展などを含んでいる。
FOMC投票メンバー:パウエル議長、ウィリアムズ副議長、ボウマン、ブレイナード、クラリ
ダ、エバンス、ジョージ、クォールズそしてローゼングレンである。
(注)本文はあくまで英文を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(3)FOMC経済見通し(今回3月時点と12月時点との比較)
2019年分見通しに関し、数値の最初が2018年12月時点⇒2019年3月時点
(上段からGDP)
2.3%⇒2.1%
(失業率)
3.5%⇒3.7%
(消費支出インフレ)
1.9%⇒1.8%
(コアの消費支出インフレ)
2.0%⇒2.0%
(FFレート)
2.9%⇒2.4%
(現状水準まで低下=年内利上げ無し)
FOMC後の相場は金利差縮小でドル売りになりましたが、昨日はNY株の大幅反発で、ドルが買い戻されています。今後はこの緩和姿勢だけで、NY株が上昇の持続性を保てるのかポイントになります。企業業績の下方修正はまだ相場に織り込んでいないので、金融緩和が続く中で企業業績の改善にどの位影響があり、またそのタイミングがどの時点ででてくるかになります。
(2109年3月22日 13:15、1ドル=110円78銭、1ユーロ=1.1375ドル)
オーダー/ポジション状況
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