ユーロドル急落後東京時間に1.12台を回復
8日の東京時間にユーロドルはじり高推移。昨晩注目されたECB理事会では、フォワードガイダンスの金利変更時期の先送り、欧州圏の経済見通しの大幅引き下げ、貸し出し条件つき資金供給オペレーションの復活と当初予想されたユーロ売り材料がすべて揃い、さらに、経済見通しは1.1%まで引き下げられるなど、ECBの弱気姿勢が当初想定を上回ったことで、ユーロが主要通貨に対して急落。ユーロドルはNY終盤まで続落し、11月以降破られることの無かった中長期レンジの下限1.1216を下抜けて、一時安値1.1177をつけました。本日東京時間も1.12割れの水準で開始となりましたが、小動きながら日中じりじりと上げて1.12台を回復東京時間18:30現在は1.1210近辺で取引されています。
尚、ECBの政策転換にユーロが売られる一方で、世界的経済先行き不透明感から主要通貨に対して危険避難的な円買いが発生しており、円はほぼ前面高。ユーロ円は前日より2円以上下げて一時124.28まで下落しています。
市場は今晩の米雇用統計待ち。一旦この数字を確認したうえで、米欧の経済見通しの引き下げ合戦の様相を呈しつつある現状でのユーロドルの均衡点を探ることとなりそうです。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安。本日この後22:30に米国2月雇用統計、24:00に米国1月卸売売上高・在庫の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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