欧州中央銀行政策金利予想
欧州中央銀行政策金利予想
現行0.0%→0.0%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員0.0%)
その他の、中銀への預金金利(現行の▼0.4%)及び限界貸付金利(現行の0.25%)も
エコノミスト全員据え置き予想になっています。(予想時間:3月7日AM9時00分現在)
本日、ECBは政策金利を公表しますが、今回も全員据え置き予想となっています。前回1月24日時点の金融政策要旨内で、現行水準を夏まで据え置くことを公表していますので、次回開催予定の4月10日も無風が予想されます。
今回の予想に関し、エコノミストのコメントでは、中銀も域内経済が弱くなったことを認識しており、またエネルギーのコストダウンでインフレ見通しも下げる可能性があると指摘しています。エコノミストはユーロ圏経済の先行きがゆっくりと鈍化傾向を辿ると見ており、ECBも昨年末時点よりは経済見通しを下げてくると予想しています。従い、6月6日に予定されている金融政策会合で何通りかの緩和策が新たに発表されると分析しています。
尚、本日ECB政策金利決定会合前に、ユーロ圏の第4四半期GDP確定値(前回は前年同期比で1.2%⇒1.2%で改訂なし予想)が公表され、これを基に議事要旨が出てくると思います。
2019年は1.3%程度の伸び予想をどの様に変更してくるか注目されます。
また、ドラギ総裁の記者会見もいつも通り22時30分から予定されています。
尚、前回2019年1月24日会合後のドラギ総裁記者会見の一部を記載します。
・主要なECB金利は据え置きを決定した。現行水準を少なくとも2019年夏までは継続すると見ている。
・インフレは目標とする2%を越える水準になるまで必要な措置を取る。
・主要金利を引き上げる時までは、満期が到来した債券は全額再投資を行う。
・最近入手している指標は予想より弱いものが続いている。これは外需や幾つかの国での内需が弱くなったことによる。
・経済の保護主義的な動きや地政学的要因による不確実性もある。
・同時に、下支えしている金融政策、好ましい労働市場や賃金の伸びがユーロ圏経済の拡大を支えている。
・これらによってインフレは中期的に2%を越える水準まで行けると見ている。
・最近の経済分析について説明させて頂くと、ユーロ圏の第3四半期GDPは前四半期ベースでは0.2%の上昇、前2四半期比では0.4%上昇した。但し、外需や一部の国の内需の弱さで予想よりは弱かった。
・直近の成長モメンタムは前回の見通しよりは弱くなった。先々見ると、ユーロ圏の拡大は低金利の下支え、雇用の更なる改善、賃金上げ、低い原油価格などで続くと見ている。
・ユーロ圏の成長を取り巻くリスクとしては地政学リスク、保護主義の脅威、新興国の脆弱性、資本市場の高いボラティリティなどがある。
日米欧の政策金利推移(%)
オーダー/ポジション状況
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