ユーロドル上値トライ後失速1.13台後半で推移
1日の東京市場でユーロドルは1.13台後半で小動き推移。昨晩の海外市場では序盤から発表された、2月のドイツ各州のCPIが軒並み前月比プラスに転じたことから、欧州時間にユーロ買い意欲が強まり、ドイツ全体のCPI速報値も事前予想を上回る前年比+1.6%となったことから、欧州中盤にユーロドルは一時1.1420の高値をつけました。
しかしその後は米第4四半期GDPが大きく事前予想を上回り、また、深夜前に発表されたシカゴ購買部協会景気指数も大幅に改善するなど米国サイドの経済指標の好転に今度はドル買いが強まる形となり、結局ユーロドルは序盤の上げ幅をほぼ失って1.13台後半でアジア時間を迎えました。
本日東京時間のユーロドルも連日のごとくの膠着相場となり、取引レンジは1.1361-75の14pips。夕刻欧州勢参入後はやや下値を広げたものの、安値は1.1353までで1.13台後半を維持。東京時間18:30現在は1.1360レベルでの推移です。
テクニカルには昨晩の海外時間中盤までの上昇でユーロドルは一瞬ねじれた一目均衡表の雲の上に顔を出しましたが(注:本稿に表示されているInvesting.comの一目均衡表は東京時間ベースのものと雲に1日ズレがあります)維持できず、本日ここまでは90日移動平均線、基準線以下の水準に後退して膠着レンジ中央に戻っています。
昨日は、珍しく米欧の経済指標の好材料の綱引きで相場が動いた形となり、最近の米欧経済先行き悲観論が若干和らいだ感じです。
昨日の米GDPに加え、本日発表された中国の製造業PMIも前月比、事前予想比大幅に改善されたことから、アジア株がほぼ全面高となった流れを受けて、序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高。
今晩もこの後22:30に米個人所得と個人支出、PCEコア22:45には製造業PMI、0:00にISM製造業景況指数とミシガン大消費者信頼感指数と足下米国の景況感を占う重要指標の発表が続き、週末とはいえ波乱含みです。
ユーロドル日足
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