ニュージーランドドル週報(2019年2月第3週)

NZ経済に大きな不安材料はみつからず、中銀も内需がけん引役となって景気拡大基調を維持し、インフレ目標を達成するとの見方を変えていませんが、

ニュージーランドドル週報(2019年2月第3週)

NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。76円超えの越週で短期は“やや強気”に変化。

NZ経済に大きな不安材料はみつからず、中銀も内需がけん引役となって景気拡大基調を維持し、インフレ目標を達成するとの見方を変えていませんが、オーストラリアドルが先行きの利下げへの思惑に反落しており、これに連れてNZドルも対ドル、対円で小反落にしています。

NZ/円のチャートを見ると、日足は下値を切り上げる流れを維持しており、76円台定着を狙う動きに変化が認められません。また、75.00近辺で収束する短・中期移動平均線を上抜け始めており、76円超えで越週出来れば日足、週足ともに形状が安定して、一段の上昇に繋がる可能性が高くなります。逆に75円割れで終えた場合は、76円超えトライに失敗した形となるため、下値リスクへの警戒を解けない状態となります。日足の上値抵抗は76.00-10、76.70-80に、下値抵抗は75.20-30、74.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.07、74.99、75.15で収束しており、一方向へ抜け出す可能性が高いことを示しています。現状は上方向の可能性が点灯中ですが、75円割れで終えた場合は、“ダマシ”であった可能性が生じて仕切り直しとなります。短期トレンドは74.50割れで下値リスクが点灯、74円割れで終えた場合はトレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。

一方直近の週足は、前週の下落幅を打ち消す陽線で切り返しており、下値を切り上げる流れを守っています。今週は上値トライの動きが先行していますが、76円台前半に週足の上値抵抗があり、これをしっかり上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。一方で、下値を切り上げる流れを維持しており、74円割れで越週しない限り、下値余地も限られる展開が予想されます。今週の週足の上値抵抗は76.30-40、77.00-10に、下値抵抗は74.00-10、73.00-10にあります。74.00割れの越週で下値リスクが点灯、73円割れの越週で70円方向への一段の下落リスクが生じます。31週移動平均線は74.82にあり、これを上抜けていますが、62週線は76.21に位置しており、今週の上値トライでもこれを上抜け切れずに押し戻されており、下値リスクを残した状態です。

 NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。76円超えの越週で短期は“やや強気”に変化。

NZ/円【週足】:(2/20現在31週移動平均線は74.82にあり、強気転換の可能性が点灯中。また、62週線は76.21にあり中期トレンドはNZ弱気の流れから抜け出していない。)

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