オーストラリアドル週報
2/14に発表されたオーストラリアの1月の雇用統計は失業率が5.0%で市場予想と一致、また、就業者数は+39,100人となり、市場予想の+1.5万人を超える好数値となりました。内訳もパートタイマーが減少する一方で、フルタイムの労働者数が+65,400人と大幅に増加しており、雇用市場が良好であることを示しています。為替市場はこれを受けて対円で79円台後半、対ドルでも0.7207まで急伸しましたが、中国経済の先行き不透明感や豪大手のウェストパック銀行が8月と11月の利下げを予想したこと、さらには中国がオーストラリア産の石炭の輸入禁止を発表との一部報道を受けて反落しています。
チャートを見ると、日足は小陽線を繋げて下値を切り上げる流れが継続中ですが、個々の足が強いものではないことや、2/6の大陰線(高値79.66)を実体ベースで上抜けておらず、下値リスクを残した状態にあります。80円台で越週出来れば下値リスクが若干軽減されますが、この場合でも中期トレンドが弱いので急伸にも繋がり難いでしょう。日足の上値抵抗は79.50-60、80.00-10に、下値抵抗は78.50-60、78.00-10にあります。78円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、77.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は78.65にあり、このレベルを挟んで推移していますが、120日、200日線は80.07と80.91にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れから抜け出せない状態です。
一方直近の週足は寄り付き安値の陽線で続落を食い止めており、反発余地を探る動きに繋げていますが、前週の陰線の値幅を上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態です。この陰線の値幅(高値79.85)を上抜けて越週出来れば、下値リスクが軽減されますが、この場合でも、中期トレンドが弱い状態にあることから82円超えで越週するまでは急伸にも繋がり難いでしょう。逆に78円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、77.40-50の抵抗を守り切れずに越週した場合は一段の下落リスクが生じます。今週の週足の上値抵抗は79.80-90、80.50-60に、下値抵抗は78.00-10、77.40-50にあります。31週、62週移動平均線は80.26と82.07に位置しており中期トレンドは“豪ドル”弱気の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】:(2/20現在31週移動平均線は80.26に、62週線は82.07にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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