NZ/円、反発余地を探る動き。76円超えの越週で短期は“やや強気”に変化。
2/13にNZ中銀は政策金利(オフィシャルキャッシュレート)を市場の予想通り1.75%に据え置きましたが、声明には内需の強さや高い稼働率を背景にインフレ率が中銀の目標の中間値である2.0%を達成するであろうとあり、これまでより強気な内容と受け止められて為替相場は対ドル、対円で上昇に転じています。加えて対外情勢でも、米中貿易問題についてやや楽観的な見方が広がっていることや、米政府機関の一部閉鎖が回避されたことも好感されています。
チャートを見ると、直近の日足(2/13)は大陽線で終えており、この陽線が74.60に位置する21日移動平均線を実体ベースで上抜けて日足の形状が改善しています。2/6の大陰線(高値75.92)をしっかり上抜けられれば短期トレンドを再び“強気”に戻して77円方向への一段の上昇に繋がり易くなります。逆に74.00-10に強い抵抗が出来ていますが、これを割り込んで終えた場合は、再び下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は75.90-00、76.70-80に、下値抵抗は74.30-40、74.00-10にあります。21移動平均線は前述の74.60にあり、これをしっかり上抜けており、日足の形状が改善しています。また、120日、200日線も74.90と75.16にあり、直近の大陽線が収束しているこれらを上抜けており、上昇トレンド入りの可能性が点灯中です。
一方直近の週足は実体のやや大きい陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものですが、今週は73.90-00の下値抵抗を守り切って反転、上昇の流れに乗せており、14日現在、先週の下げをほぼ取り返した状態です。しかし、この週足の上値抵抗が76.00-10に控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクを残した状態です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は76.00-10、77.00-10に、下値抵抗は74.00-10、72.90-00にあります。31週移動平均線は74.80にあり、これを上抜けて上昇トレンド入りの可能性に繋げていますが、62週線は76.25に位置しており、上値抵抗として働く可能性があります。
【週足】:(2/13現在31週移動平均線は74.80にあり、強気転換の可能性が点灯中。また、62週線は76.25にあり中期トレンドはNZ弱気の流れから抜け出していない。)
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