豪ドル/円、反発余地を探る動き。短期は80円超えの越週で“やや強気”に変化。
2/8に発表された豪州中銀の四半期報告では、消費の伸びが低下するとの見通しで成長率が下方修正されましたが、為替市場の反応は限定的でした。これは6日の講演でロウ豪州中銀総裁が「利上げ、利下げのどちらの可能性もある」と発言し、既に為替市場は利下げの可能性に反応して豪ドルが急落しており、今回は材料視されなかったためと思われます。マーケットはむしろトランプ大統領がメキシコの壁に関する与野党合意案に署名し、政府機関の一部閉鎖が回避されたことや、米中貿易協議の進展への期待でドル全面高となり、ドル/円でも円売りの動きが強まったことから、豪ドル/円もこれに連れて小幅上昇しています。
チャートを見ると、日足は2/8に付けた77.44を直近安値として下値を切り上げていますが、個々の足が強いものではないことや2/6の大陰線が日足の形状を悪化させており、この大陰線の値幅(高値79.66)を上抜けて終えるか、80円台で越週しない限り、下値リスクがやや高い状態にあります。日足の上値抵抗は、79.40-50、79.90-00に、下値抵抗は78.40-50、78.00-10にあります。21日移動平均線は78.51に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日線は80.13と80.99に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は陰線引けとなり、下値リスクの高い形で終えています。また、80円超えトライにも失敗しており、上値余地が限られる可能性が高いと見られますが、下値も77.90-00にやや強い抵抗が出来ており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い形です。80円超えで越週出来れば下値リスクが軽減されて一段の上昇に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は79.30-40、80.00-10に、下値抵抗は77.90-00、77.00-10にあります。77円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。31週移動平均線は80.36に、62週線も82.18に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(2/13現在31週移動平均線は80.36に、62週線は82.18にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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A$シカゴポジション(2019年2月12日現在)
今週も相場展開だけとし、チャートだけ記載してチャート分析はなしとさせて頂きます。
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