ポンドの下値ターゲット
昨日はポンド関連で2つの注目材料がありました。ひとつは英中銀の四半期インフレ報告、もうひとつはメイ首相とEUとの協議です。
前者はブレグジットの不透明感から2019年の成長率見通しを1.2%へと大幅に下方修正しましたが、1.2%という数字は国民投票直後以降と同じで過去10年間で見ても最低の水準です。後者は、建設的な議論が行われたとはいうものの、2月下旬に予定されている次回協議へ持ち越され具体的なことは何も決まっていません。
昨日のポンドは成長率下方修正でいったんは売られたものの引けにかけては東京市場の水準へと戻す不自然なほどの強さです。これはユーロと比べてもそうなのですが、ユーロドルが最近の下げで1月の安値圏に近づいているのに対して、下の日足チャートを見ても分かる通り、ポンドは1月安値と高値の半値押しにも届いていません。
ポンドドル日足
個人的にはブレグジットの不透明感の割に、ポンドは買われすぎている気がしてなりません。短期的にも半値押しの1.2835から61.8%押しの1.2745レベルあたりまでの調整は考えておいた方が良いと考えています。
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