NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。中期トレンドはNZ弱気の流れ。
23日に発表された第4四半期CPIは前月比で+0.1%と市場予想の0.0%より若干高い数値となりました。為替市場はこれを受けて対ドル、対円で上昇しましたが74〜75円には強い上値抵抗が散在しており、ここからの上昇は上下動を繰り返す可能性も高いと見られます。足元の景気が引き続き好調さを維持する一方で、米中貿易摩擦問題に進展が見られないこと、EUの景気減速懸念など、世界景気の先行きに不透明が拡がっていることから、積極的なNZ買いにも繋がっていません。
チャートを見ると直近の日足(1/23)は74円台に実体を置く陽線引けとなり、74.00-10にあった上値抵抗を実体ベースで上抜けて終えています。また、73.72に位置する21日移動平均線も上抜けており、73円台が短期サポートとして働く可能性が点灯中です。
一方で、中期トレンドが強いわけではないことや74〜75円台に強い上値抵抗が控えていることから、76円超えで越週しない限り、下値リスクにも警戒が必要です。日足の上値抵抗は74.70-80、75.20-30に、下値抵抗は73.70-80、73.00-10にあります。73円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。21日移動平均線を上抜けて短期トレンドは“NZ強気”の流れにありますが、120日、200日線は74.75と75.34に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れを変えていません。
一方直近の週足を見ると、十文字の寄せ線に近い形の足で終えています。週初の寄り付き水準に戻した形ですが、下ヒゲがやや長く下値トライにも失敗しており、この反動で今週は上値余地を探る動きが強まっています。75円超えで越週出来れば、週足の形状が若干改善して来週以降も上値余地を探る動きが強まり易くなりますが、この場合でも76円超えに週足ベースで見た強い上値抵抗が控えており、76.50超えで越週しない限り、中期トレンドも変化しません。
今週の週足の上値抵抗は74.80-90、75.30-40に、下値抵抗は73.50-60、73.00-10にあります。73円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、72.50割れで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は74.83と76.35に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化が認められません。
NZ/円【週足】:(1/23現在31週移動平均線は74.83に、62週線は76.35にあり中期トレンドはNZ弱気の流れにある。)
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