豪ドル/円、強い上値抵抗ポイントに到達。中期トレンドは弱気。
24日に発表されたオーストラリアの昨年12月の雇用統計は失業率5.0%(市場予想5.1%)、就業者数も+21.6千人(市場予想2万人)といずれも予想より良い結果となり、この結果を受けて豪ドルは対ドル、対円で上昇しました。しかしその後、大手銀行(NAB)が資金調達コストの上昇を理由に住宅ローン金利を引き上げたことから、悪化している住宅市場に痛手との思惑が働き小反落しています。市場は引き続き米中貿易摩擦問題や長引く米政府機関の一部閉鎖の影響などを注視しており、オーストラリア中銀も世界経済の先行きに不透明感が生じていることから緩和的な金融政策を維持して静観する構えです。
チャートを見ると、日足は下値をゆっくり切り上げる流れを維持していますが、個々の足が強いものではないことや、1/3早朝に付けた場外乱闘とも言える70.64の安値から8円50銭、同日のシドニー市場の午前9時以降に付けた安値73.07から見ても既に6円の上昇を見ており、豪ドル/円の一相場の傾向である5円50銭〜8円50銭のターゲットゾーンに入っています。
中期トレンドも弱気の流れにあることから、今後の上値追いにも限りがあると見られます。日足の上値抵抗は78.50-60、79.00-10に、下値抵抗は77.10-20、76.00-10にあります。21日移動平均線は77.78にあり若干上抜けていますが、“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日線も80.44と81.29にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり上値余地を探る動きが継続中ですが、個々の陽線が強い上昇エネルギーを持ったものではないことや、中期トレンドが弱いので上値を追い切れずに反落する可能性も高いと見られます。短期トレンドは“豪ドル強気”の状態ですが、77円台を維持出来ずに越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクがやや高くなります。今週の週足の上値抵抗は、79.00-10、79.90-00に、下値抵抗は77.10-20、76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は80.72と82.49に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(1/23現在31週移動平均線は80.72に、62週線は82.49にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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