ユーロドル弱含み「雲」の下限付近
22日の東京時間にユーロドルは横ばい後上値の重い展開に。午前中は1.1370レベルでほとんど動意無く推移しましたが、午後に入りやや売り優勢となり、一時一目均衡表の「雲」の下限1.1350にワンタッチしています。1.1350をつけたのは1月4日以来のこと、1月9日の12月のFOMC議事要旨公表前後に複数のFRB参加者のハト派コメントでユーロドルが上昇して以降はほぼ一方向で下げる展開となっています。
米市場が祝日で休場の材料難の中、昨晩注目を集めた英メイ首相のEU離脱に関する代替案は、これまでの路線を踏襲、アイルランドとの国境問題で修正協議を行うとの説明が加えられたのみで、あまり新味のある内容ではありませんでした。
メイ首相は質疑の中で国民投票の再実施については強く反対する一方で、離脱延期については慎重姿勢を堅持しながらも全否定はしなかったことから、モラトリアム的な離脱延期の可能性がやや高まったように思われます。
ただ、離脱期日を延期したところで最終的な解決にはならず、結論が長引くほど経済への悪影響も拡大するとの思惑もありユーロの頭は重くなっています。
テクニカルにはユーロドルは短期下げ基調ですが、絶対水準的には11月からの旧レンジの中心付近に回帰したとも言え、このまま下げが加速していくイメージもやや違う気がします。
序盤の欧州株価指数先物はアジア株の不冴えを受けてほぼ全面安の様相。
今晩この後は19:00に1月のドイツ、ユーロ圏のZEW景気指数、0:00に米12月の中古住宅販売件数が予定されています。
ユーロドル日足
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