豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。中期トレンドは弱気。
米政府機関の一部閉鎖が長引き、経済生活への影響も懸念される一方で、米中貿易協議の進展への期待や株式市場が落ち着きを取り戻したこともあって、リスク回避的な動きは後退し、豪ドルは対ドル、対円で反発余地を探る動きに転じています。既に年初の急落前の水準まで値を戻していますが、昨年12月の84円台からの急落で、中期的なトレンドが“豪ドル弱気”に変化しているため、78〜80円ゾーンにある強い上値抵抗を抜け切れない可能性も高いと見られます。
チャートを見ると、日足は下値を切り上げながら上値余地を探る動きが継続中ですが、77円台に乗せてからは上昇スピードが落ちています。また、個々の足が強い上昇エネルギーを持ったものではないので、今後の上値トライも急伸に繋がり難いと見られます。短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにありますが、80円台を回復して引けない限り、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は78.70-80、79.20-30に、下値抵抗は77.50-60、76.00-10にあります。21日移動平均線は77.97にあり、この水準を回復していますが、しっかり上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。また、120日、200日移動平均線も80.61と81.41に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、陽線で切り返して上値余地祖探る動きに繋げていますが、上値を切り下げる流れから上抜けていないことや、中期トレンドが弱いため豪ドルの急伸にも繋がり難く、上値抵抗にぶつかって反落する可能性にも注意が必要でしょう。一方で下値も76円台に強い抵抗が控えており、76円割れで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。今週の週足の上値抵抗78.70-80、79.30-40に、下値抵抗は77.10-20、76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は80.82と82.58に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(1/16現在31週移動平均線は80.82に、62週線は82.58にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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