NZ/円、強い上値抵抗ポイントに到達。中期トレンドはNZ弱気の流れ。
年初に急落したNZドルは、翌週中に急落前の水準に戻してさらなる上値トライの可能性に繋げています。NZ経済の緩やかな拡大基調は大きな変化が認められず、為替相場も反発余地を探る動きが継続中です。米中貿易摩擦問題の行方や足元では長引く米政府機関の一部閉鎖の影響、イギリスのEU離脱交渉の行方など先行き不透明な問題も多く、リスク回避的な動きが再燃する可能性にも注意する必要があります。
チャートを見ると日足は、小反落を繰り返しながらゆっくりと下値を切り上げる流れを維持していますが、74円台超えから上値抵抗が厚くなることや、中期トレンドが弱い状態にあることから、74〜75円台の上値抵抗を一気に上抜けるにも無理がありそうです。
日足の上値抵抗は74.20-30、75.30-40に、下値抵抗は73.10-20、72.00-10にあります。21日移動平均線は74.08にあり、これを実体ベースで上抜けておらず下値リスクを残した状態にあります。また、120日、200日移動平均線も、74.80と75.46にあり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っています。
日足は上値トライの流れを変えていませんが、週足は下値リスクがより高い状態を示唆しています。
直近の週足は高値圏で引ける陽線が出ていますが、前週のタクリ足の陰線の値幅を上抜け切れずに終えていることや、74.50-60、75.30-40に一段と強い上値抵抗が控えており、これらを上抜け切れない可能性にも注意が必要です。
但し、76円台で越週した場合は下値リスクが若干後退してもう一段上値余地が拡がる可能性が点灯します。この場合でも中期トレンドが弱いことに変わりなく、78円台は大きな壁となります。一方下値は、73.00-10、72.50-60に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、72円割れで越週しない限り、押しは再び買い場となる可能性があります。31週、62週移動平均線は74.88と76.38に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化が認められません。
NZ/円【週足】:(1/16現在31週移動平均線は74.88に、62週線は76.38にあり中期トレンドはNZ弱気の流れにある。
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