ユーロドルFOMC後の下落を埋めて上昇(12/20夕)

20日の東京市場でユーロドルは反発。FOMC後の安値を1.1365で切り返し、夕刻欧州勢参入後は1.1425まで上昇しています。

ユーロドルFOMC後の下落を埋めて上昇(12/20夕)

ユーロドルFOMC後の下落を埋め上昇

20日の東京市場でユーロドルは反発。FOMC後の安値を1.1365で切り返し、夕刻欧州勢参入後は昨晩の高値1.1439を越えて上昇しています。

昨晩はFOMCのハト派的慎重姿勢への期待に海外序盤はドルが先行して売られる展開となり、結果発表前にユーロドルは1.1439の高値をつけていましたが、声明文が予想ほどハト派的ではない内容であったことからドル買いとなり、ユーロドルは未明に一時1.1365まで急落しました。しかしその後東京時間に入ると、米長期金利の低下もあり、ユーロドルはじりじりと値を戻し、欧州勢参入後ユーロ買いが加速しました。東京時間19:00現在は1.1475-80近辺の本日高値圏での取引です。

尚、昨晩はまたイタリアが来年度予算の歳出を圧縮し、財政赤字目標をGDP比2.04%に引き下げたことを受け、EUの欧州委員会から同国に対するペナルティ発動を見送るとの正式発表があり、ユーロの懸念材料のひとつが事実上消えています。

日中の上昇でユーロドルは再び一目均衡表の雲の中、既に11/20高値1.1472はかわしており、ターゲットは90日移動平均線1.1487、そして11/7高値でもある1.1500、一目均衡表の雲の上限1.1516等。英国EU離脱問題に決着がついておらず、来年への持ち越しの可能性が強いこともあり、このまま一方向でのユーロ買いの継続も難しいものと思われ、中期のレンジ上限1.15を上回れるか注目です。

序盤の欧州株価指数先物はイタリアを除いてほぼ全面安。今晩21:00に英中銀の金融政策発表、22:30にはフィラデルフィア連銀景況指数、深夜0:00に米景気先行指数の発表があります。

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