産油国会合合意できず原油、株、ドル円急落
ドーハで開催されていた産油国会合が参加国間に最終合意のないまま終了したことから、この会合で原油の増産凍結を期待していた各市場で混乱が生じています。
もっともストレートに影響を受けたのは原油先物で全集一時42ドル台をつけていた期近ものが朝方一旦38ドル割れ水準へ急落、日経平均も一時500円超の下げを見せました、ドル円は一旦107.77まで下落の後現在も108円近辺で取引されています。
通貨でより影響が大きいのは資源国通貨であるA$、南アフリカランドなどの資源国通貨で、それぞれ82.85、7.36と前日比1.5%安に迫る下落率です。
市場は先週の期待を裏切られた形で、一斉にリスクオフに傾く動きです。
ドーハの産油国会合では事前の報道ではイランが参加しなくても増産凍結に合意するとされていたサウジアラビアが翻意、イラン欠席の中では合意できないと主張、協議は暗礁に乗り上げました。
サウジアラビアは今後原油生産レベルを引き上げる可能性があり、また、次回6月のOPECにおいても生産量凍結で合意できる要因が見当たらないことから、ようやく明るい兆しが見え始めた各国の株式市場を始めとした、市場環境は年初の資源安で市場が混乱した状態に戻る恐れがあります。
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