ユーロドル動意無し、株続落でリスクオフ(12/6夕)

6日の東京市場でユーロドルは小動き終始。昨日同様三角持ち合いの中心近くでの小動きが続いています。東京時間18:30現在は1.1340レベルでの取引。

ユーロドル動意無し、株続落でリスクオフ(12/6夕)

ユーロドル動意無し、株続落でリスクオフ

6日の東京市場でユーロドルは小動き終始。昨日同様三角持ち合いの中心近くでの小動きが続いています。東京時間18:30現在は1.1340レベルでの取引。

5日、カナダ司法省は中国の通信機器大手華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者を米当局の要請で逮捕。同社は米国が経済制裁を科すイランに製品を輸出したとされており、今後米企業との取引制限等の制裁を科される可能性があります。スマートフォンのシェアで世界第二位の同社は製品が中国政府のスパイ活動に使われているとしてZTE社製品とともに既に米政府調達を禁じられていますが、米中の新たな対立激化を招きかねないとしてアジア市場で主要株価指数が大幅安となりました。
これを受けて米欧主要株価指数も欧州序盤から全面安となっており、為替市場ではリスク回避の円買いが進んでドル円は113円割れ、ユーロ円も127円台後半で推移しています。

一方ユーロドルはこの局面では蚊帳の外、英、伊の悪材料と米景気悪化懸念からの長期金利低下の綱引き状態でほとんど動意が見られていません。

イタリアソレ紙はコンテ首相が財政赤字のGDP比1.9%-2.0%への圧縮を目指していると報じていますが、両副首相の周辺からは2.0%割れを許容する話は出ておらず、引き続き同国予算案を巡る動きは不透明です。別のイタリア紙メッサジェッロ紙は新たな予算案は7日の下院採決を経て10日に上院に送られ、11日には欧州委員会に提示される見込みとしています。

一方、EU離脱法案の下院可決が危ぶまれる英国のメイ首相は、反対派に対する懸命の説得交渉を続けていますが、一部の閣僚が首相に11日の下院採決中止を求めていると英タイムズ紙が報じており、こちらも先が見通せない状況となっています。

今晩この後米国では22:15にADP雇用統計、22:30 10月貿易収支と新規失業保険申請件数、 24:00には 11月ISM非製造業景況指数と 10月 製造業受注と雇用統計前ながら経済指標も重めです。

ユーロドルはテクニカルには昨日同様三角持ち合いの中での21日線絡みが続いていますが、上述の通り潜在的には上下双方ともに大きく動きかねない「爆弾」を抱えている状況であり、何らかのショックで1.13割れや1.14越えとなった場合には相場のオーバーシュートに注意が必要です。

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