ユーロじり高米中貿易摩擦懸念後退でドル売り
週明けの東京市場でユーロドルはじり高推移。
週末のG20会合での米中首脳会談後、米国の中国に対する追加関税が90日間先送りさました。また、トランプ大統領が、中国が米国から輸入自動車への関税減額に同意したとツイートしたことから、米中貿易摩擦は最悪の事態は一旦回避したとの認識が広がり、円以外の通貨に対してリスク回避のドル買いの巻き戻しが広がりました。
前週末1.1306までドル買いユーロ売りが進んだユーロドルも週明けは窓を開けて上昇、1.13台半ばで取引が始まり、一旦は利食いから1.1329まで下落する局面もありましたが、その後は再びユーロのじり高となり、1.1380まで上値を広げた後東京時間18:30現在は1.1360近辺で取引されています。
ユーロドルは買い戻されてはいるものの金曜の高値には達しておらず、引き続き下降トレンドの中で21日移動平均線に絡む動きです。下降トレンドの上限は本日1.1400付近、このところ1.14台前半の重さが目立つことから、ユーロ上昇局面に転ずるには1.1450を明確に抜けていく必要がありますが、イタリアの予算問題も、英国のEU離脱法案の下院採決も今のところ先行き不透明で、一方向のユーロ買いとはなりにくい状況です。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高、米株価指数先物もすべて上げており、リスク選好回復が顕著です。
本日この後23:45に米製造業PMI、0:00には10月の建設支出、そして11月のISM製造業景況指数の発表があります。
ユーロドル日足
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