ユーロドル 米利上げ早期休止観測で急伸 (11/29夕)

29日の東京市場でユーロは一時1.14を試す動きとなりました。

ユーロドル 米利上げ早期休止観測で急伸 (11/29夕)

ユーロドル 米利上げ早期休止観測で急伸

29日の東京市場でユーロは一時1.14を試す動きとなりました。
昨晩深夜FRBパウエル議長は講演で、「金利は幅広く中立的と推定する水準をわずかに下回っている」との認識を示し、予想外のハト派路線へ転換ととらえられたことから主要通貨に対しドルが全面安となりました。講演前に1.1267近辺まで下押ししていたユーロドルも急反発、海外時間に一時1.1388まで上値を伸ばしました。本日東京時間にはユーロドルは方向感を失い、夕刻欧州勢参入後に一旦1.14を試したものの到達せず。その後はやや戻して東京時間18:30現在は1.1370レベルでの取引です。

市場では、最近のFRB関係者のスタンス変化の背景を日本時間明日未明4:00に公表される今月7-8日開催のFOMC議事要旨の内容に確認する流れとなっています。

尚、昨晩の議長講演の前後では米長期金利自体は小幅な低下にとどまりましたが、本日夕刻に、米10年もの国債利回りは一時3.0%割れを示現しています。

昨晩の反発でユーロドルは再び1.1363レベルの21日移動平均線を回復してきていますが、本日のレンジは同レベルと直近高値1.1472からの下落の半値戻し1.1370、61.4%戻し1.1394のあたりを行き来しており、昨晩の材料消化後一旦は落ち着きどころを見つけて小康状態。今晩の議事要旨の内容次第ではどちらにも抜けていきそうな状況です。
上値目途は1.1400から1.1415レンジの引き直した下降トレンドの上限、そこを抜けた場合には11/20高値の1.1472が短期のターゲットとなります。サポートは21日線1.1363、昨日安値の1.1267あたりでしょうか。

序盤の欧州株価指数先物は概ね上昇。今晩この後は22:00にドイツの11月消費者物価指数速報値、22:30には米個人所得、個人支出、新規失業保険申請数等の指標発表があります。

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