ユーロ 昨晩反落後東京時間は小動き終始(10/23夕)

23日の東京市場でユーロドルは1.14台半ばでの狭いレンジの取引に終始しました。

ユーロ 昨晩反落後東京時間は小動き終始(10/23夕)

ユーロ 昨晩反落後東京時間は小動き終始

ムーディーズのイタリア国債の格付け見直しが想定の範囲内でかつ見通しが「安定的」に変更されたことで、昨晩の海外市場では安堵感からのユーロ買いが先行し、序盤には一時対ドル1.1550をつけました。
しかし、財政規律からの大幅な逸脱と指摘され、説明と対応を求められた予算の回答期限の昨日、イタリア政府は予算案の変更には応じずに、EUに理解と対話を求めたことから、ユーロは急速に値を崩し、1.14台半ばで東京時間を迎えました。その後日中は1.1450を挟んでの横ばい推移で動きはありませんでしたが、夕刻欧州勢参入後はややボラタイルな動きとなり、1.1439まで売りが先行した後、逆にユーロ買い優勢となり、東京時間18:30現在は1.1480近辺で取引されています。

昨日のイタリアの「ゼロ回答」を受け、欧州委員会は今晩にも加盟国政府に支出計画見直しを求めるという前代未聞の措置を執る可能性が出てきており、再び緊張感が高まっています。
ユーロドルは昨晩日足の一目均衡表の雲を抜けられずに反落、夕刻には再び10/9の安値1.1432を試す動きとなりました。21日移動平均線も1.1553と一目均衡表の雲に突入するなどテクニカルにもユーロの上値は重そうです。
1.1432を下抜けると、8/15の安値1.1301まであまりサポートらしいサポートも見当たらないことから、今晩も下方向の動きには注意が必要です。

本日は日経平均が604円下げるなどアジア株が総崩れとなっていることもあり、序盤の欧州株価指数先物は全面安。米主要株価指数の先物も軒並み下げていて金融市場全般にリスクオフムードが再燃しています。
今晩この後は23:00に米10月リッチモンド連銀製造業指数、ユーロ圏10月消費者信頼感速報値の発表が予定されています。

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ユーロドル日足

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