ドル円下落後持ち直し 米株価下げ止まりで
23日の海外市場でドル円は往ってこい。世界的株安の連鎖が収まらず、NYダウが一時550ドル近く下落するとリスク回避の円買いが強まり、ドル円は一時112円割れを示現しました。しかし、その後米株が下げ止まり、ダウが前日終値近辺まで持ち直すとドル円も反発、112円台半ばを回復して東京時間7:00現在は112.40-45レベルと前日夕刻と同レベルで取引されています。
昨晩欧州委員会はイタリアの公的債務がGDPの131.2%に達していることを指摘、「イタリアは約束を公然かつ故意に破ろうとしている」として予算案を拒否、3週間以内に再提出するよう指示しました。予算案の差し戻しは前代未聞のことです。
これに対しイタリアのコンテ首相は事前のインタビューで予算変更の用意は無いと主張、全面対決姿勢を崩しておらず、事態は混迷を深めています。
ドル円は株価睨みの状況が続きます。ただ、昨晩の株価大幅下落局面でもパニック的な円買いとはなっておらず、下値の固さが感じられます。一方で上値も二週間に亘り、接近する21日移動平均線(本日112.93)を越えられず、同線と一目均衡表の雲との間でこう着状態が続いています。
海外市場で日経平均先物は前日比プラス圏に転じており、本日アジア時間の本邦、中国、香港等の株価の動向に注目です。
この後14:00から本邦8月景気動向指数確報の発表があります。
ドル円日足
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