ユーロドル 横ばい後小幅反発
週明けの東京市場でユーロドルは1.15台半ばで横ばい推移。夕刻欧州勢参入後にやや買いが強まり東京時間18:00現在は1.1570-75レベルでの取引です。
週末に決着が期待されていた英国のEU離脱交渉が合意に至らなかったことで週明けの外国為替市場でポンド売りが強まり、ユーロドルも未明のオセアニア市場では1.1535レベルまで値を下げる局面がありましたが、ポンドが下げ止まったこともあり日中は底堅く推移しています。
同じく週末に行われたバイエルン州の州議会選挙ではメルケル首相の率いるキリスト教社会同盟が歴史的大敗を喫しましたが、事前に織り込み済みで新たなユーロ売り要因とはなりませんでした。
テクニカルにはユーロドルは日足の一目均衡表の雲の上限(1.1569)付近で推移。上値目処は21日移動平均線1.1615、本日はイタリアの予算案の欧州委員会提出が予定されており、EUの審査に入りますが、欧州委員会がイタリア財政の「著しい離脱」を判断する可能性は高く、その場合一週間以内の同国への警告、二週間以内の予算是正を求める意見表明等の手続きが行われます。17-8日に開催されるEU首脳会談でイタリアのコンテ首相は自国の状況に付き理解を求める説明を行うものと思われますが、ポピュリスト連立政権にこれ以上の譲歩を受け入れる雰囲気は今のところ無く、一方EUがこのままイタリアの財政規律逸脱を放置するはずも無いことから、波乱含みです。
一方先週末NY市場では米国株が7日ぶりに下げ止まり前日比プラスに転じたものの、本日は日経平均株価が-423円で終了するなどアジア株は総崩れ、欧州株も序盤ほぼ全面安の様相で、米国株が今晩再び大きく売られるような展開となった場合には、ドル売りユーロ買いが再燃する可能性も否定できず、ユーロドルは方向感の定めにくい状況となっています。
本日この後は21:30に9月の小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景気指数、23:00に企業在庫等の米経済指標の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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