ユーロ上げ幅拡大 ユーロ円は131円台乗せ
週末の東京市場でユーロは日中1.1690-1.1700を中心とした狭いレンジでの取引に終始しましたが、夕刻欧州勢参入後は上放れ、一時前日高値を上回る1.1721をつけた後、東京時間17:30現在は引き続き1.1710近辺の高値圏での取引です。
昨日の海外市場では、まずトルコ中銀が予想外の大幅利上げを実施、市場のセンチメントがリスク選好に大きく傾きました。その後のECB理事会および記者会見では特段のサプライズは無く政策変更も無く、ECBの経済見通しは今年と来年が小幅下方修正される結果となりましたが、ドラギ総裁の見通しが前向きであったこと、同時間帯に発表された米国CPIが不冴えでドル売りとなったことからユーロドルは1.17台を回復しました。
一方ドル円では米中貿易摩擦において追加関税が保留されていることから、再交渉による関係改善への期待も加わり、こちらもリスク選好の回復により円売り戻しが進行。結果としてユーロ買いドル売り、ドル買い円売りによりユーロ円が最も上げて約一ヶ月半ぶりに131円台に乗せてきています。
ユーロドルは昨晩の上昇で日足の一目均衡表の「雲」を上抜けて上昇トレンドになりつつあります。トレンド確認には8/28の直近高値1.1733、1.1750、7/9高値の1.1791等の抵抗線のクリアが必要となるため、未だレンジ内での取引ですが、イベント終了でこれまでに比べ少し動きが出てきたのは間違いありません。
ただ、昨日今日の「雲」の急激な低下により上限が1.1619まで低下しており、ユーロドルの下げ余地も広く、週末の終値がどの水準に落ちるのか注目されます。
夕刻発表となった7月のユーロ圏の貿易収支は事前予想、前月実績とくらべいずれも黒字幅縮小となりましたが為替は反応薄。今晩この後は、21:30に米8月の小売売上高、および輸入物価指数、22;15には同じく8月の鉱工業生産と設備稼働率、そして23:00にミシガン大消費者信頼感指数の発表と米経済指標が厚めです。序盤の欧州株価指数先物はリスク選好回復を反映してほぼ全面高の様相。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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