豪ドル/円、豪ドル弱気変わらず。
80円割れの越週で一段の下落リスクが点灯。82.50超えの越週で短期トレンドに変化。
9/5に発表されたオーストラリアの第2四半期GDPは市場予想を大きく上回る前期比+0.9%(予想値:+0.7%)、前年比で+3.4%(予想値:+2.8%)となり、全世界を通じても景気拡大期間が最長となっています。また貿易面でも輸出入ともに伸びており、国内の消費の堅調さと外需に支えられる形となっていますが、為替相場は米中貿易摩擦問題や、NAFTA交渉の行方、新興国通貨の下落など不安材料も多く、豪ドル高には繋がっていません。
チャートを見ると、日足は7/19に付けた83.93を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、この日足の上値抵抗は81.40-50にあります。また、8/15に付けた79.71を起点として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを8/30の陰線が下抜けており、再び下値リスクが高い状態となっています。現状は80.00を挟んで低位揉み合い状態が続いていますが、80円割れで越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は前述の81.40-50と81.90-00に、下値抵抗は79.50-60、78.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は80.90、82.20と83.64に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は実体のやや大きい陰線引けとなり、前週の2手の陽線を切り崩しており、新たな下落リスクが点灯しています。現状は78.80-00にある下値抵抗を守って小反発の可能性を残していますが、1月に付けた89.07を起点として上値を切り下げる流れの中にあり、この週足の上値抵抗が82.10-20にあることから、これを上抜けて越週しない限り、短期トレンドは変化しません。また、8月足が安値引けの陰線で越月しており、83.25に位置する31ヶ月移動平均線を上抜けられずに反落していることも、一段の下落リスクに注意が必要であることを示しています。今週の週足の上値抵抗は82.10-20に、下値抵抗は79.80-00、78.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.33と84.83に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(9/5現在31週移動平均線と62週線が82.33と84.83にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
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