オーストラリア中銀副総裁の講演内容(18/8/28)

(オーストラリア中銀HPから、2018年8月22日講演分)

オーストラリア中銀副総裁の講演内容(18/8/28)

オーストラリア中銀副総裁の講演内容

(オーストラリア中銀HPから、2018年8月22日講演分)

豪州中銀のデベル副総裁は8月22日にブリスベンで「インフレ」について講演しました。下記は一部抜粋したものです。(チャートの出所:豪州中銀)
内容見ると、豪州の先行きインフレ上昇の道のりはまだまだ長いようです。

オーストラリア中銀副総裁の講演内容

(1)1990年以降のインフレ

…2014年央以降(赤い線より右側)は中銀のインフレ目標値よりも数年に亘り、2%の下限を切って推移した。
インフレ目標値を導入して以降、インフレの平均値は2.5%だが、ここ3年間の平均値は1.8%に留まっている。

オーストラリア中銀副総裁の講演内容 2枚目の画像

(2)消費者物価を構成するバスケット項目で平均値以下の項目の割合

…2013年には消費者物価指数構成項目の40%が平均以下であったが、その後は平均以下の項目が増えて約80%にも上っている。


世界的にデフレマインドが蔓延していた時期であったが、副総裁は要因として小売価格の競争力が世界的に強まり、賃貸住宅価格の低調な伸び、加えて賃金の伸びが遅く、低成長だったことを挙げています。
主な項目は以下の通りです。

オーストラリア中銀副総裁の講演内容 3枚目の画像

主要項目のインフレ率対比

(3)結論

小売価格の競争力の強まり、賃貸住宅価格の低調な伸び、賃金の低い伸びなどがインフレ下げ要因で、公共関連(ガス・水道・電気・教育・健康など)がインフレ上げを下支えてきたが、この先はこの項目のインフレ上げにも限界がきている。
中銀の先々のインフレ見通しは前回と変更していないが、その前に見通しの下方修正を実施した。

9月末期以降を見ると、中銀は約2.25%のインフレを予想している。これは2年位続くと予想される平均以上のGDPの伸び、労働市場の拡大、それに伴う賃金の伸びである。不確実性はそれがどの位続くか解らないところである。我々はインフレが目標内のレートに入り続けることをより確信できるようにしたい。

豪州経済は過去1年半に通ってきた道を依然歩んでいる。インフレはそれより少し下がっているが、これは一時的とみている。失業率改善やそれによるインフレ目標値中間に向かった動きが緩やかに進展していくと予想している。現状の金融政策がそれを下支えしている。

(注)豪州中銀HP記載の講演会要旨の一部を和訳したものであり、詳細はHPの本文をお読みください。
(8月28日14:20、1豪ドル=0.7324米ドル)

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