ユーロ再上昇、米国が伊国債購入検討?
24日の東京時間にユーロドルは1.15台で堅調に推移。
特段の材料の無い中で昨日はユーロに対する売りが優勢となり1.15台前半まで押し戻されていたユーロでしたが、伊紙報道で「トランプ大統領が来年イタリア国債購入によりイタリアを支援する提案を行った」との報道で持ち直した模様です。ユーロドルは東京時間に高値1.1580をつけた後やや戻し、東京時間17:00現在は1.1560レベルで取引されています。
英FT紙がイタリアのコリエレ紙の報道として伝えたところによれば、先月のトランプ大統領とイタリアのコンテ首相のミーティングの席で提案されたものでECBによる債券購入プログラム終了による借入れコストの上昇を防ぐべく、今年の年末に予定されているプログラム終了にあわせて、米国がECBに肩代わりする形で来年より購入を開始するという内容です。
事実とすればユーロ圏にとって金利上昇抑制要因ではありますが、イタリアスペイン等相対的に脆弱なEUの国々の財政上の不透明感を払拭する働きが期待できます。ただ、そもそも自らも財政赤字拡大が懸念されている米国が他国の国債を買い支えることの妥当性や政治的な意図は議論を呼びそうです。
市場は昨日から3日間の予定で開催されている、国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)に注目しています。例年ドラギ総裁の講演にも注目が集まり過去ユーロもそれなりの相場変動を経験した同会議ですが、今年はドラギ総裁他主要ECBメンバーは欠席。関心は23:00からのパウエル議長の講演に集まります。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ前面高、今晩は21:30に米耐久財受注の発表があります。
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
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