トルコリラ、戻しの限界点を探る
今週もトルコリラの値動きが大きいのですが、対ドルも対円も月曜に大底をつけたような動きになっています。しかし、ここまでの通貨の混乱が1週間程度で収束するとも思えず、いまはトルコの大型連休を前にしたポジション調整と考えた方がよさそうです。
来週のトルコでは宗教的な祝日である犠牲祭で20〜24日が祝日と一週間の間、現地の市場も休場となります。短期的に売りで仕掛けた投機筋が、この連休を前にしてポジションを閉じた(もしくは減らした)というのが今のトルコリラ買い戻しで、どこでまた売りが出て来るのかはわかりませんし、その可能性はまだまだ高いと見ています。
以下は、ドルトルコリラの週足チャートです。
青いラインは、値動きに5%以上の変動が起きた時のみ引いたスイングの波ですが、直近では7月安値が5%以上の下げとなり、ひとつの起点と見ることができます。この7月安値4.5127から今週高値7.2069の半値押しが5.8598とほぼ現在の水準に重なります。
最大限61.8%押しとなる5.5419までの押しを考え、その後は5.5台〜7.0台を中心として次の方向性を探る展開になる可能性が高いと見ています。
次に同様の対円のチャートもご覧ください。
表示してある波動は全く同じで、こちらも7月高値の24.47を起点として考えます。
すると半値戻しが20円の大台と重なる19.97、これ以上も戻しはなかなか難しい印象ですが、オーバーシュート気味に61.8%戻しの21.03とかさなる21円前後というのが、現在のトルコリラの戻しの限界点であると見ています。
くれぐれも来週のトルコの大型連休中のポジションにはご注意を。
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