トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、史上最安値更新を視野に入れたシナリオを立てることになり「23.20レベルをレジスタンスに、史上最安値をトライし大台22.00レベルをサポートとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が21.79レベル、高値が22.89レベルと予想通り史上最安値をトライし、予想以上に下げが厳しかった一週間だったと言えます。
先週のトルコリラは、トルコに拘束されている米国人牧師の一時釈放に対し完全開放を求める米国という構図の中で、米国はトルコに対する制裁を予告していましたが、1日にトルコの閣僚2名の資産凍結という制裁を下しました。この発表の直後にトルコリラは対ドル、対円で売られ2日には一段安、対円で21.80割れ、対ドルで5.11超えと大きくリラ安が進んでいます。
米国の制裁に対してトルコ側も4日に同内容の制裁を発表しましたが、こうした米国とトルコ間の制裁問題は、過去を振り返ってもトルコリラ安の要因となっていますので、今週もトルコリラは上がっても下がっても売られる展開になるものと予想されます。材料的には目立ったものはありませんが、過去に月足チャートで示した19.91というターゲットに向かっていく可能性が高まってきたと言えるでしょう。
4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
こうして見ると、さすがに19.91という水準は今週の段階ではまだ視野に入って来てはいないと思われ、次の大台替わりとなる21円、そして7月高値から引いたレジスタンスラインに対して引いた平行線が位置する20.50水準、これらの水準を目指して戻り売りを考えることとなります。
ということで、今週も下降トレンド継続を考え22.00レベルをレジスタンスに、21.00レベルをサポートとする週を見ておきます。
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