ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが11月安値(7.75)をトライするリスクは残るものの「8.00円の大台をサポートに8.25レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.88レベル、高値が8.20レベルと予想より若干ランド安の動きとなりましたが、11月安値はつけることなく前週安値と同じでダブルボトムをつけたような格好となっています。
先週のランド円は、週初朝方を高値にじり安の展開を辿り、週末にかけて買い戻しが出ている動きとなりましたが、下げの要因としては米中間の関税争いの影響を受けていることが最大の要因で、これは先週輸出入とも中国相手が1位と書いた通りで、いまだ影響を拭い去れずにいます。また経済指標ではPPIの発表がありましたが、こちらも予想よりもインフレが強めで望まない結果であったと言えるでしょう。週末に向けての買い戻しはドル円とクロス円全般での影響が強かったと考えられます。
さて、今週ですがいったん米中間の影響からは少し離れて来るのではないかと見ています。さすがに、新たな材料無しには新安値をつけることは難しいでしょうし、中国への制裁関税発動は6日に行われることは既に織り込み済みと言えます。南アフリカの経済指標は本日の製造業PMI程度で他には目立ったものはありません。となると、最近の値動きのなかでしばらくは様子見姿勢が強まると考えるのが妥当と思えます。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)を見てみましょう。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
前述の通りですが、ここ2週間でダブルボトムをつけたような格好です。しかし、いったん安値を見たと考えられるいっぽうで、上がったところでは売りたい向きもいそうで、高値もここ2週間の高値(8.25)を明確に抜けることも難しいと見ています。今週は7.90レベルをサポートに8.25レベルをレジスタンスとする週を見ておこうと思います。
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